整備と車検、何が違うのでしょうか？

車には何かとメンテナンスや税金、検査がつきものです。そのなかでもよく言われるのが整備と車検についてですが、いったい、この二つの違いはどこにあるのでしょうか。まず、整備についてですが、車の状態を維持するのに行われる検査、調整、修理などを指します。車両は調子が悪ければ車検に通らないばかりか、通常走るのも危険な状態になってしまうこともあるのです。つまり、整備は車両を乗っていく上でとても重要なものということになります。しかし、中には法定点検時のみに整備を行うという人もいます。法定点検は法律で定められているもので、必ず行わなければなりません。しかし、整備に関しては特に定められた回数はなく、法定点検までそのまま放置して乗るという人もいます。また、簡単な整備の場合、無理をして業者に出さないでも、自分で行うという人もいるのが現状です。それに対して車検についてはどうでしょうか。
自動車の検査をすると書く車検ですが、これには整備で行うような自動車の調整やパーツ交換は含まれていません。あくまで国が指定している項目の検査を受けることを指しています。この車検を通すことができなければ、公道にてその車両を運転することは認められていません。車検に引っかかる理由の多くは整備不良から発生します。普段は見えないところで指定された箇所に異常があったり、交換するべきものを交換していなかったりすることで、検査の規定ラインに到達せず、車検は不合格になることが多いです。
つまり、普段から整備を行い、車両の状態を良好に保っておかなければ車検には通りません。車検と整備は全然違うものですが、両方ともあって初めて車両の安全が保たれるのです。また、車検では、整備時には関係のない税金を支払うことが義務付けられています。車検と同時に次の車検時までの料金を一括で支払うことで、車検を受ける権利が与えられるのです。整備はあくまで車両の維持が目的であり、部品代や作業代金は必要ですが、税金の支払い義務はありません。しっかりと違いを把握し、普段から整備を定期的に行い、車検に備えるといいでしょう。