ディーラーの車検、どうしてあんなに高いの？

ディーラー車検は、他の工場が行うよりも車検の料金が高いことが多いです。これには理由があります。まず、法定料金については、国が定めている料金なので、どんなに車検料金が高額だったとしても、割り当てられる金額は決まっています。しかし、総額は高くなるのは、それ以外の整備にかかる料金が高いためです。たとえば、エンジンオイルを一つ交換するのでも、純正の指定されたオイルを使用します。また、それに応じた工賃が発生します。
純正の油脂類は市販の油脂類より設定金額が高く、そのまま費用に影響するのです。また、部品の交換に関しても同様です。自動車メーカーですから、純正の部品を仕入れることには長けていますが、新品になるためリビルトパーツと比べた際には費用が多くかかってしまいます。ディーラーの考え方として、自分達の車を安全に長く乗ってもらいたいという思いがあります。つまり、自動車メーカーとしての独自のチェックで、必要に応じた部品交換や専門テスターによる検査があるため、どうしても費用が高くなってしまうのです。しかし、メリットもあります。ディーラーがチェックを入れているということは、一番安心度は高いと考えてもいいでしょう。
自分たちで作った車ですから、工場や修理専門店などのスタッフよりも、自社の車を整備するために技術、設備共にそろえています。つまり、専門的なメンテナンスを受けることができ、車検後も安心して乗車できるのです。もちろん、ディーラーではない工場で見てもらったらダメなのかというと、そういうわけではありません。しかし、より専門的なチェックを受けることによる安心感はディーラーが一番高いのです。いろいろな問題が発生したとしても、すぐに対応してもらえますし、原因追及も迅速にできる魅力があります。ディーラー車検は、ただ高いというだけではありません。それなりの安全と補償が備わっているものだと考えれば、決して高いとは思わなくなるでしょう。